久しぶりのアニメノススヌです。
今回は、 「 勇者エクスカイザー 」です。
勇者エクスカイザーは、サンライズ制作のロボットアニメです。
本作以降シリーズ化される勇者シリーズの第一作目となります。
(参考リンク:勇者シリーズとは)
勇者シリーズの中でも根強い人気を誇るエクスカイザーですが、
最終回を紹介しようと思います。
宇宙海賊ガイスターの親玉、ダイノガイストと最終決戦に望むエクスカイザー。
しかし、エクスカイザーの大切なともだち、コウタを人質にとられてしまう。
続きは動画をどぞー。
どうでしょうか。
私がこのラストバトルで特筆したいのは、以下のやり取りです。
ダイノガイスト「貴様!! それほどまでして、このガキが大事か!」
エクスカイザー「大事なのは、コウタだけではない。この宇宙に生きる全ての命が大事なのだ!!」
ダイノガイスト「このちっぽけな地球人の命を守るために自分はどうなっても良いというのか!?」
エクスカイザー「どんなに小さくとも命は宝だ!それが、例え貴様のような悪党の命であってもだ!!」
ダイノガイストの最初のセリフ「それほどまでして、このガキが大事か!」
これは、自分の武器を捨ててまで守るほど、この少年が大切なのかという驚きから発せられたセリフのように一見聞こえます。
しかし、私はそうは思えません。
ダイノガイストから見れば、エクスカイザーのいともたやすく武器を捨てる行為は、想像通りの行動のように感じるはずです。
なぜならば、ダイノガイストから見れば、エクスカイザーがコウタを大切にしてきたことを知っているからです。
実は、本作の重要なキーワードは”宝”でもあります。
宇宙海賊ガイスターが地球に来た理由は地球の宝を奪うためです。
本作でいう宝とは金銀財宝のことではありません。
所持者が大切にしているもののことを指します。
(そのため、大切な思い出が宝という回も確かあったはず・・・)
つまり、エクスカイザーが大切な宝(コウタ)のためなら武器を捨てるという行動に出ることは、不思議なことではないのです。
それは、ガイスターが宝を奪うためなら何でもするいう行動原理と何ら変わらないからです。
次にエクスカイザーはこう返します。
「大事なのは、コウタだけではない。この宇宙に生きる全ての命が大事なのだ!!」
エクスカイザーにとっての宝とはコウタではなく、コウタを含む全ての命が大切なのだと、ダイノガイストを諭します。
それを受け、ダイノガイストはこう返します。
ダイノガイスト「このちっぽけな地球人の命を守るために自分はどうなっても良いというのか!?」
コウタの命(宝)を守るためなら自分の命(宝)はどうなってもいいのかという疑問をぶつけます。
宝を得るために宝を犠牲にする。
普通であれば、自分の命の方を守るでしょう。
これは、宝を得るためになんでもするガイスターでも、自分の命までは犠牲にはしないというダイノガイストなりの哲学があるのかもしれません。
そして、エクスカイザーはこう返すのです。
どんなに小さくとも命は宝だ!
それが、例え貴様のような悪党の命であってもだ!!
命に優劣などない。
そして、ダイノガイストも例外ではないと返したのです。
ある意味、ダイノガイストよりもエクスカイザーの方が、一つ大きな視点から命という誰しも普遍的な宝を捉えれていたといえます。
エクスカイザーの考えの大きさにダイノガイストはショックを隠せません。
結果、油断を作り、コウタをエクスカイザーに奪い返されてしまいました。
このやり取りを経て衝撃的なラストを迎えるのです。
どうして、ダイノガイストがあのような最期を選んだのか、感慨深いものがあります。
どんな命でも宝なのだろう・・・ならば守ってみせろ。
俺も最期まで守り通す。
そこには、悪党なりのプライドがあったように思えます。
あなたはどう思いますか。
ちなみに、この作品ダイノガイスト以外、死んだ者はいません。
興味が湧いた人はレンタルしてみてくださいね。
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